ストーブの故障にもつながる・・・こんなペレットにはご注意を!

普段何気なく使っているペレット燃料。実はお使いいただくのにあまりオススメのできないペレットがあるのはご存知ですか?

 

燃料の品質は、燃焼効率や暖かさ、灰の量だけでなく、ストーブ本体の寿命を縮めてしまうものもあります・・・値段が安くてもたくさん量を使わないと暖かくならない、ストーブがダメになってしまって余計な出費が増えた・・・、なんてことにもなりかねませんので、お使いいただくペレット燃料には注意が必要です(>_<)

 

下記のようなペレット燃料をお使いになる際にはご注意ください。

 

 

■バークペレット

樹皮を主体とした原料を用いて製造されたペレットです。灰分が多いため、燃焼ポットが詰まり不完全燃焼の原因となります。一部、使用可能なペレットストーブもあります。

 

 

■粉の多い(粉化度が高い)ペレット

ペレット送り部入口に粉が詰まり、ペレットを送ることができなかったり、ペレット送り部で粉が詰まると、破損の原因にも・・・ペレットは長時間保管すると粉化しやすく、また、湿気の多い場所に保管すると水分を吸収します。なるべく1シーズンで使い切るようにしましょう。

シーズンをまたぐ場合には、なるべく湿気の少ないところで保管いただき、次のシーズンにお使いになる際には粉をふるってからお使いください。

 

 

■水分の多い(含水率が高い)ペレット

灰が多くなり、燃焼ポットが詰まり、不完全燃焼の原因となります。

 

 

■化学物質を含む(可能性のある)ペレット

有害な化学物質により処理された木材、海中貯木された木材、建築廃材、履歴不明な木材を使って作られたペレットは、化学成分(特に塩素)が燃焼によりガス化し、サビや故障の原因となる可能性があります。

※排気ガスからダイオキシンが発生することもあります。

 

 

■一部の輸入ペレットにはご注意を

2011年、ベトナム産のペレットから、規格に外れた塩素や臭素が検出され、ストーブの損傷につながりました。

※建築廃材(防腐剤入り)からつくられたペレットです。

 

 

ペレット燃料とストーブ本体にも相性があります。相性が悪いと完全燃焼が妨げられてエネルギーへの変換効率が低下してしまい、環境汚染物質の排出も増えてしまいます。場合によっては、ストーブ本体を傷めてしまう事で、耐用年数を大幅に縮めてしまう可能性すらあります。

 

ペレット燃料の規格については、一般社団法人 日本木質ペレット協会が制定した「木質ペレット品質規格」、または、ペレットクラブが制定した「木質ペレット燃料に関する自主規格(PC WPFS-1:2011)があります。

 

これらの品質規格により認証されたペレット燃料をお使いいただくことをおすすめしています。

 

2016-03-07 11.37.53