暖房をつけてるのに部屋が寒い…それはコールドドラフトが原因かも!

暖房をつけて結構時間も経っているのになかなか部屋が暖まらない、なんてことはありませんか?温度計を見ると室温は高いのに、足元はひんやり・・・

実はコールドドラフトという現象が起きているかもしれません。いくら暖房を効かせても、コールドドラフトがある部屋は暖まりにくくなってしまいます。

では、【コールドドラフト】とはどういった現象なのでしょうか。

 

コールドドラフトって?

冷たい空気は床に沿って、部屋中に広がっていく 

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【コールドドラフト】とは、暖かい室内の空気が冷たい窓ガラスに触れて冷やされ、床面に下降する現象です。これによって、天井と床で5℃以上の温度差が生まれることもあるとか・・・

エアコンをガンガン効かせているのに、「足元がひんやりする」と感じる方は、コールドドラフトが原因かもしれません。

いつまでも部屋は暖まらず、暖房のムダ遣いにもなりますね(>_<)新しい暖房器具をいれても、コールドドラフト対策をしないと、暖かく快適なお部屋は手に入らないかもしれません。

 

コールドドラフト現象はよくすきま風と間違えられます。しかし外から冷たい空気は外から入り込んでくるのではなく、室内で発生するものですから、いくらドアや窓の隙間にパッキンを貼りつけるリフォームをしても防ぐことはできません。

 

コールドドラフト現象が起きやすいのは、窓が冷えやすい家、つまり窓の断熱性能が低い家です。

古い家は概して断熱性能が低く、特に1枚ガラスの家は注意が必要です。

 

コールドドラフト現象が起きていると、暖房をしていても寒く感じるので、設定温度を上げてさらにお部屋を暖めようとします。

しかし、せっかく空気を暖めても、冷たい窓ガラスによってまた冷やされて下に流れるので、なんとなく寒い、、だからもっと暖房して・・・と、光熱費がかさむ悪循環に陥ってしまいます(>_<)

 

コールドドラフトを防ぐには、窓の冷気対策を!

お部屋の中の暖かい空気の52%は、窓から逃げていく

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この季節、窓辺に近づくと「寒っ!」と思うことはありませんか?お部屋のなかでも熱損失がもっとも大きいのが【窓】。

省エネルギー建材普及センターによると、窓からはお部屋のなかの暖かい空気の52%が逃げていくそうです。

ちなみに、床は9%と少なく、いかにコールドドラフトが寒さをもたらしているかがわかります。

 

そして、コールドドラフトの原因となるのは、無防備な窓ガラス。

ということは、窓からの熱損失さえ防ぐことができれば、コールドドラフトの52%は解消できるということ。

では、コールドドラフト対策にはどのような方法があるでしょうか。

 

まずはここから!ご自身でできるコールドドラフト対策

1.長めのカーテンでコールドドラフトを防ぐ

まず最初におすすめしたいのが、カーテンの交換。

カーテンは目隠しだけでなく、コールドドラフトを防ぐのにも効果的です!

しかし、薄くて寸足らずだったら効果はありません・・・

春夏にはさわやかだった薄手のカーテン。

これを、厚手で床に届くくらい丈の長いカーテンに交換するだけでOKです。

色はブルーなどの寒色は避け、オレンジや赤などの暖色系にすると視覚的にも暖かさを感じることができます。

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さらに効果を高めたい場合は、雨戸を閉めましょう。

昼間は太陽の暖かい熱を取り込めるように開けておき、完全に日が沈む前に速やかに閉めるだけ。

カーテンと雨戸で2重ブロックすれば、さらにコールドドラフトを防止できます。

 

2.空気をかきまぜてコールドドラフトを防止

暖かい空気は天井付近にたまり、冷たい空気は床付近にたまりやすい性質があります。

そこで、サーキュレーターが活躍します!見た目は扇風機のようですが、その用途はまったく違います。

扇風機は身体に風を当てて涼しくするのが目的なので、風は近くまでしか届きません。

一方で、サーキュレーターは風を循環させることが目的のため、風がまっすぐ、遠くまで届くのです。

kaden_circulatorサーキュレーターで部屋の空気をかき混ぜ、天井と床の温度差をなくすことで、コールドドラフトの防止になります。

室内の温度を均等にするため、エアコンの設定温度になるまでの時間を短縮できることもメリットですね!

 

また、吹き抜けなどの高い場所にはシーリングファンがおすすめです。

上の方にたまってしまいやすいお部屋の空気を、高い位置から拡散することにより室温を一定に保つためにつけるもので、サーキュレーターと似た役割を果たしてくれます!

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サーキュレーターと違って高い位置に設置できるので、スペースの有効活用になりますし、なによりおしゃれですよね♪

【関連記事】

1年を通して役に立つ!シーリングファンを使って冷暖房効率UP♪

3.窓の下にパネルヒーターを設置

寒さが厳しい北欧などで使われているパネルヒーターをご存知ですか?

窓の下に取り付けることで、窓に触れて冷たくなった空気を再び暖めます。

パネルヒーターからは低温度の熱が出るため、冷たい手をかざして一気に暖めるということはできません。

あくまでも部屋を過ごしやすい温度にしてくれる、暖かなカーテンといったイメージでしょうか。

窓周辺を暖めることにより、室温との極端な温度差を解消し、窓ガラスに結露を発生しにくくする効果も期待できます。

 

設置しても壁はフラットなままで、インテリアの邪魔をしないのもうれしいですね。

冬になると、脱衣室・トイレなどの寒さも気になりますが、タオルウォーマーを兼ねたパネルヒーターなども販売されています。

ライフスタイルやご希望に合わせて、お好きなタイプを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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暖かい場所から離れた部屋を暖める【PS HRヒータ】

 

4.窓にいろいろなものを貼って、コールドドラフトを防ぐ

「今すぐお金をかけずにコールドドラフトを防ぎたい!」という方にオススメなのが、窓にボードやエアーキャップ、断熱シートを貼る方法です。

 

まずはボード。〈窓際ボード〉といった市販のボードもあり、これをハサミで窓のサイズにあわせてカットし、窓に立てかけるだけ。手軽に冷気を遮断できるようです。

また、窓ガラス断熱シートというものがあります。

よく食器を買うと混紡されている緩衝材エアーキャップに似ていますが、こちらも窓に貼るだけでコールドドラフトを防止。

プチプチした突起の部分が空気層となり、ペアガラスと似た効果を発揮します。

 

最後に、エアーキャップをそのまま貼ってしまうという荒技も。

こちらはホームセンターなどで売られていますので、窓ガラスのサイズにあわせてカットし、凸面が外になるよう、隙間なく貼りましょう。

いずれ剥がすことを考え、あとのつかない養生テープを使ったほうがよさそうです。

 

いずれも低コストでコールドドラフト対策ができますが、見た目がうーん・・・という印象なので、寝室や書斎などゲストの目につかない部屋から試してみるとよいかもしれません。

 

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本気のコールドドラフト対策なら、窓のリフォームを!

しっかりと確実にコールドドラフト対策をしたい方は、リフォームでインナーサッシ(二重窓)を設けたり、単版ガラスをLow-Eペアガラスなどの高性能のガラスに交換するとよいでしょう。

リフォームというと「工事が大変そう」なんてイメージがあるかもしれませんが、アタッチメントを使えるだけで簡単に交換できるペアガラスなど、簡単に取り付けられる製品が登場し、手軽にリフォームできるようになりました。

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最近では、複層ガラスの樹脂窓が主流になっています。

冬だけでなく、夏場の冷房効率のアップにもつながりますし、結露防止や防音、防犯など、さまざまなメリットがあります。

 

もちろんコストはかかりますが、高性能のガラスによって暖房効率も高まり、電気代や燃料代の節約にもなります!結果としてお得ですし、なにより暖かさが格段に違います。

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まとめ

コールドドラフトは、部屋の寒さの大きな原因になっています。

「断熱材も入っているし、すきま風もないのになぜか足元が寒い・・・」という場合は、コールドドラフトを疑ってみましょう。

 

コールドドラフト対策は、窓から冷気の侵入を防ぐことがなによりも重要です。

窓ガラスを交換したり、パネルヒーターを設置したり、ホームセンターなどで買えるアイテムを窓に貼ってみたり、方法は様々です。

最初は自分でできることからはじめ、あまり効果が感じられなかったら、窓のリフォームを検討してみてもいいかもしれませんね。

 

ペレットストーブと一緒に、窓のリフォームをされる方も増えています!

せっかく暖かい暖房器具をいれてもコールドドラフトでお部屋が暖まりにくい状態であれば、必要以上に暖房能力の大きな機種が必要になる場合もあります。

暖房器具と一緒におうちの断熱性能を見直してみませんか?

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